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気密測定は何がわかる?C値のよくある誤解をほどく|断熱改修 #4

「気密測定って必要ですか?」

「C値が低い=良い家ですよね?」

 

最近、断熱改修や新築のご相談で、こう聞かれることが増えました。

 

結論から言うと、気密測定は“点数を取るため”のものではありません。

 

本当の価値は、家のすき間を見える化して、どこから漏気しているか、どこを塞げば良くなるかが分かることにあります。

 

結論:気密測定は「漏気箇所」を見つける検査

気密測定は、C値の良し悪しより「改善点が特定できる」ことが最大のメリットです。

 

気密測定(ブロワードアテスト)は、家にわざと圧力差をつくって、すき間からどれくらい空気が出入りするかを測ります。

 

そこで出てくる代表的な数値が、C値(相当隙間面積)です。

 

ただ、C値は成績表のようなもの。
それだけで住み心地が決まるわけではありません。

 

誤解①:C値が小さいほど「必ず」快適になる?

C値は重要です。

でも快適性は、断熱・換気・温度ムラとセットで決まります。

 

C値が良くても、

・断熱が弱い
・暖房が届かない(導線が冷える)
・換気計画が合っていない

 

こうした条件が重なると、体感が伸びないことがあります。

 

逆に、C値がそこそこでも、漏気の入口がしっかり潰れていて温度差が小さいと、思ったより快適に感じる家もあります。

 

だから、数字だけを見て一喜一憂するのは危険です。

 

誤解②:気密測定は「やる/やらない」より「どう使うか」

測ったあとに直して改善する流れがないと、測定の価値は薄くなります。

 

気密測定の本番は、測ったあとです。

 

測定中に、漏れている場所を見つけて、優先順位をつけて直す。

 

その結果を、もう一度確認する。

 

この流れがあると、体感が変わりやすくなります。

 

誤解③:C値は「小さい=正義」ではなく、説明できるかが本質

良い測定者は、C値がいくつかより、どこをどう直すかを説明できます。

 

もし測定者が、

「C値は〇〇です」で終わっている

どこが漏れているか/どう直すかを言えない

 

この状態だと、測っただけになっている可能性があります。

 

大事なのは、ここです。

測定 → 漏気箇所の特定 → 施工改善 → 再確認

このセットで、初めて価値になります。

 

まとめ:C値は目標ではなく「改善のヒント」

気密測定は、数字を良く見せるためのイベントではありません。

 

断熱改修であれ新築であれ、すき間の入口と通り道をつぶすことで、暖房の効き・温度ムラ・結露リスクが変わります。

 

だからこそ、C値そのものより、
漏気しているのはどこか?を語れることが重要です。

 

私は、気密測定を「数値を出すため」ではなく、
すき間の場所を見える化して、効く順番で直すために使っています。

 

C値の大小よりも、どこをどう改善するかを大事にしています。

 

✅ワンポイント(今日からできる1問)

聞くこと:「測って何がわかるの?」
狙い:数値の報告ではなく、漏気箇所の説明(どこを直すか)が返ってくるかを確認できます

 

✅失敗しない確認(たった1つ)

確認:数値の大小より「どこを直すか」が説明できるか

なぜ:体感は改善の打ち手で決まり、数字はその結果だからです

 

✅次に読む(シリーズ)

・前回:断熱改修 #3「内窓で暖かくならない理由は?「すき間(漏気)」と「気流」を疑う」

・次回:断熱改修 #5「施工で差がつくポイント5つ(気流止め・取り合い等)」