Skip to main content Scroll Top
ニュース&ブログ

思うこと。

ドイツのエネルギー政策をニュースで見て調べてみました。
「ここまでやるのか…」と正直驚きました。

ドイツでは法律で、2045年までに温室効果ガス実質ゼロ、2030年までに電力の少なくとも80%を再エネでまかなうと決めています。
すでに今の時点で、電力消費の約半分以上を再エネが担っているそうです。
原発は2023年に廃止、石炭火力も遅くとも2038年までにゼロにする方向です。

一方でニュースでは「電気代が高いドイツ」「電気を輸入しているから不安定」といった話がよく出ます。
ただ中身を読むと、発電設備が足りないわけではなく、ヨーロッパ全体で一番コストの安い電源から優先的に動かす仕組みの結果、他国から買ったほうが安い時間帯が多い、という構図でした。
停電時間も世界トップクラスに短く、「高い=不安定」ではないんですよね。

それでも電気代が高いのは、ガス価格の影響と、税金や賦課金、送電網などへのコストが電気料金に厚く乗っているから。
ここをどう軽くしていくかが、ドイツの次のテーマになっています。

私が一番おもしろいと思ったのは、「とりあえず再エネの量を増やす」だけで終わらせず、同時に送電網や蓄電、デジタル化(スマートメーターなど)への投資を『システム全体』として進めようとしている点です。
技術も、太陽光・風力だけでなく、水素やCCS(カーボン・キャプチャー・アンド・ストレージ「二酸化炭素回収・貯留」)など選択肢を広く持ちながら「どう組み合わせれば安定して安く、CO₂も減らせるか」を考えている。

日本はドイツとは条件も制度も違うので、そのまま真似はできません。
ただ、これから電気料金が上がる時代に、私たちが家づくりを通してできることははっきりしています。


・家自体の断熱・気密性能を高めて「そもそもエネルギーをあまり使わない」器にしておくこと
・太陽光などの自家発電を、無理のない範囲で選択肢に入れておくこと
・長い目で見たランニングコストと健康・快適さを、新築や改修時点で一緒に設計すること


国レベルでは「エネルギーシステム」の話ですが、暮らしのレベルでは「一軒一軒の家」がその土台になります。

寒さや暑さを我慢する家ではなく、「エネルギーに振り回されない家」を少しずつでも増やしていきたい──
ドイツの事例を読みながら、そんなことを改めて感じました。